いびきと無呼吸の関係

いびきは人に迷惑をかけるだけでなく自分自身でも大きな問題を抱える可能性があります。睡眠時無呼吸症候群(Slieep Apnea Syndorome)というのがあります。自覚症状が弱い場合は気づきにくく日中に眠くなるという症状が出ます。いびきといっても単純ないびき症から命までも左右する睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気まであります。

この睡眠時無呼吸症候群の定義としては一晩の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回起こる。または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこることを指します。睡眠時無呼吸症候群は主に女性よりも圧倒的に男性に多く起こりますが、高齢によるものや肥満による睡眠時無呼吸症候群も多いのが現状です。いびき、肥満、睡眠時無呼吸症候群、この関係は切っても切れない関係です。

肥満については内臓脂肪と無呼吸は相関していて皮下脂肪より内臓脂肪の沈着に問題があります。またいびきをかかないので無呼吸はないとは言い切れませんので注意が必要です。

いびきと無呼吸〜いびきは歯医者で治す?〜

よくいびきで病院に行く時はどこの病院へ行けばいいのかわからないという人がいます。内科へ行けばいいのか耳鼻科なのか、それとも神経科なのかどこに行っていいかわかりませんよね。通常は耳鼻科で間違いないと思います。

スリープスプリントといういびき治療マウスは歯科医院で作るから最初から歯科医院に言った方がいいんじゃないの?という疑問を持つ方もいますがこれは睡眠時無呼吸症候群と診断されて初めて保険適用になるため直接最初から歯科医院に行っても病気だという証明がなければ保険適用にはならないのです。

よって全額自己負担するか耳鼻科で診断して病気と証明してもらい保険適用にするかのどちらかになります。スリープスプリントとはいびきや睡眠時無呼吸症候群を治療するために使うマウスピースです。このスリープスプリント治療法でいびきや睡眠時無呼吸症候群が劇的に改善された人も多くいます。しかし誰でも作れるわけではありません。歯が20本未満、歯周病がひどい、顎関節に異常がある、鼻呼吸ができない、非常に神経質、18歳未満。これらに該当する人の使用は認められていません。

いびきと無呼吸〜睡眠時無呼吸症候群の恐怖〜

睡眠時無呼吸症候群には中枢型睡眠無呼吸、閉塞型睡眠無呼吸、混合型睡眠無呼吸の3つの種類があります。中枢型睡眠無呼吸は口や鼻だけでなく胸部や横隔膜も呼吸しない状態です。閉塞型睡眠無呼吸は口や鼻だけが無呼吸で胸部や横隔膜は呼吸しようとしている状態です。混合型睡眠無呼吸は中枢型と閉塞型のどちらもある状態をを言います。

この中でも1番多いのが閉塞型睡眠無呼吸で無呼吸の9割はこの無呼吸です。閉塞型睡眠無呼吸はどういった症状を引き起こすかというと日中におこる強力な眠気、夜尿症、睡眠中の激しい動き、早朝に頭痛がする、性格が変わる、といったようなことが起こる可能性があります。

中でも日中におこる強力な眠気は大きな事故にもつながる恐れがあります。実際過去にこの眠気の症状で事故を起こした件数はバカになりません。いびきの弊害については、周囲に迷惑、高血圧になりやすい、集中力がない、糖尿病になりやすい、心不全、心筋梗塞にかかりやすい、脳梗塞、脳卒中になりやすい等、たかがいびきと思っていると思わぬ悲劇になることもあります。


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